最近の畳は堅い
その要因は、ボード化した床と畳表の耐久性を重量に頼った結果だ

洋風化した建築様式では、フローリングが当たり前となっている
堅い住宅環境に覆われ、そこからは温もりや優しさと言った感情は生まれてこない

人間は、無意識のうちに柔らかさを求めている
テレビを見るときなど、ソファーに座ったり床にマットを敷いた状態でくつろいでいる

この様に『寛ぐ』という観点から言えば、人間は知らず知らずのうちに柔らかさを求めているのだ
それを思えば、今の堅い畳からは、くつろぎの空間は生まれてこない

畳とは、畳表と床が一緒になった合作である
多種多様化した、その組み合わせを考慮すれば、畳本来の原点に戻ることは容易である
フローリングと差別化した住空間の提供
今一度、考え直さなければ生き残る道はないかもしれない

人間は堅い物より柔らかい物を好む
私は、その本能を利用した戦略が今後の畳需要拡大を思うのならば必要だと感じる

柔らかさに拘って、消費者へ畳の良さを伝えている畳屋さんの話を聞く
商売としても立派に成立しており、販売成績も順調に伸ばされている
違った観点から空間を提供し、お客様の満足を得る
互いの信頼関係で結ばれている畳店と消費者
リピーターを増やし成長するためにも、まずは『どうしたら満足していただけるか!』
マーケットインを生かした取り組みが、事業を成功させる要因だと感じる

畳は、日本の素晴らしい文化だ
その受け継がれてきた歴史は、絶対に無くしてはならないと思う